文学・評論3

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温泉へ行こう (新潮文庫)
2006年の現時点で、温泉がブームになっている。 その温泉ブームの基本は、「温泉」の効能や、旅館の食事などに限られている。 この山口さんの本は、「温泉」も重要なテーマであるが、そこにいらる......
行きつけの店 (新潮文庫)
山口瞳先生のひと癖ふた癖もある薀蓄グルメ本。なんだかシブイ味のあるお店が満載です。ところで、山口先生って開高健と一緒でサントリーの宣伝マンやってて、手前の一人は芥川賞、そしてもうひとりは直木賞って・......
山口瞳「男性自身」傑作選 中年篇 (新潮文庫)
『男性自身』は週刊新潮連載時にも読んでいたし、単行本は全部そろえております。だから、「傑作選」を買う必要はないし、そのようなものを出すことは、作者にとって「心外ではないか」とも思う。だって、どれも......
血族 (文春文庫 や 3-4)
単行本で発売直後に購入した。 表紙に、明治か大正をイメージさせる女性の写真が掲載されているのが印象的であった。 ふとしたことから、自分のルーツを探索し始める作者は、そこに現れてくる、本当は......
礼儀作法入門 (新潮文庫)
1974年から一年間連載された内容に、加筆修正して作られた本だ。 30年も前の本で、時代にそぐわない部分もあるし、全体的には時代を感じさせるのだが、このエッセイ集をつらぬく真髄は、時代の影響を受けな......
江分利満氏の優雅な生活 (新潮文庫)
山口瞳著。直木賞受賞。 あの有名なサントリーのトリスのキャッチフレーズ「トリスを飲んでハワイに行こう」を書いた素晴らしいお方。 挿し絵が入ってるんだけどトリスのイラスト柳原良平さんが書いてて......
やってみなはれみとくんなはれ (新潮文庫)
この二人のサントリーの生んだ名作家の対談を読むと、つい、「ダルマ」を初めて飲めたとき(それまではホワイトだったから)の喜びが伝わってくる。 山口さんの本にあったように20歳そこそこで「水割り?......
諸君、これが礼儀作法だ! (新潮文庫)
「礼儀」「作法」と「マナー」「規則」「規律」とは異なる部分がある。「倫理」と「道徳」が異なるように。 この一見似ていて非なるものを山口さんは細かい点を引き合いに出しながら、論じてきた。 今、この「......
草競馬流浪記 (新潮文庫)
山口瞳らしい、詩情とユーモア、そして街と馬と人への愛情に満ちた傑作旅行記。 改めて、この本を読み直す気になったのは、作者と同じく“昭和”“高度成長期”を象徴する存在である植木等の死の報に接したか......
酒食生活 (グルメ文庫)
他のレビュワーも指摘しているように、この本は、すでに発売されている作品からの抜粋であって、「もう読んだことがある」というものばかりである。 ただ、個人的には、人生の師の一人と思っている山口瞳さ......
山口瞳 (KAWADE夢ムック)
自分の基準抜きには作品が成り立たない山口瞳。 エッセイでも小説でも主人公は常に自分。 故に山口瞳自身の成り立ちにも興味が湧くのが愛読者としては自然の成り行き。 このムックでは、山口瞳と木山捷平、丸谷......
旦那の意見 (中公文庫)
「男性自身」シリーズで名文を多数残した筆者が、自ら選んだ、辛口エッセイ集である。 いずれも、どこかで、いつか読んだという記憶のある話ばかりではあるが、新鮮さは失われていない。時代遅れの意見のよ......
社会人心得入門 (講談社プラスアルファ文庫)
→新人に ぜったい薦める この1冊! 酒呑みに もちろん薦める この1冊! →毎年、成人式と4月1日の新聞に サントリーのCMとして載っていた このコラムが私は大好きでした! ......
居酒屋兆治 (新潮文庫)
山口瞳が愛した国立に住み始めて 4年が経った。その縁で 最近 ゆっくりと山口の本も読み始めたところである。 居酒屋兆治は 高倉健の映画で名高いわけだが 原作と映画はかなり味わいが違う。原作には......
こころの声を聴く―河合隼雄対話集 (新潮文庫)
村上春樹、安部公房などの名前が載ってたので買ってみました。10人の日本を代表する文人との対話集なんだけど、対話のレベルが高いのでただの雑談めいたインタビューとはわけが違います。河合先生は、本という物......
異人たちとの夏 (新潮文庫)
誰かからの愛情に飢えた時、とつぜん惜しみなく降り注がれる愛情に出会ったら、人はどうするだろうか。 本作の主人公は離婚直後、静か過ぎるマンションに一人生活。 しかも仕事のパートナーが自分の奥さんにほ......
飛ぶ夢をしばらく見ない (新潮文庫)
これだけ荒唐無稽な話が好きだ。 本書の主人公田浦は中年という人生の折り返し地点にたって、はじめて本当に愛すべき女性に出会う。 この女性が不思議な存在だ。病院の衝立越しに出会ったこの女性はどんどん若返......
岸辺のアルバム (光文社文庫)
とある電話から主婦から「女」を意識させられる(30代後半の常識的な)妻、英語を学ぶ事(アメリカからの留学生を教師とし、付き合う事にもなる)から今の生活からの抜け出す事に期する(大学生の)娘、仕事一筋......
花のチカラ
花には人を癒す力があると言われていますが、この本は具体的にどの花に、どんなチカラがあるのか写真で紹介しています。前半が効果別のフラワーアレンジを紹介し、後半が一つ一つの花について、どのような効果があ......
生きるかなしみ (ちくま文庫)
「かなしみ」には種類がありそぞれの「生きる」根底となっていると、本書を読み深く思わずにはいられなかった。 読みやすい文庫本形式ではあるが圧巻の「かなしみ」に出会ってしまった。柳田國男の『山の人生』......
死の準備 (新書y)
10人の著者が<私の死の準備>について考えたことを書き記す。目当ての日垣隆は、やはり出色の出来。この1章のためだけに買っても損はしない。自分の娘・息子たちへ語りかけるスタイルで、友人の死・自分の死に......
リリアン
まずは表紙をじっくりと味わっていただきたい。 画面のほとんどを占める白い余白、そして文字のレイアウトと相まって、 視線はいやがおうでも下を向いた男の子の頭部へと導かれる。 男の子は自分を囲むよう......
遠くの声を捜して (新潮文庫)
まことに聴こえ難き内なる声を聴くための、苦悩をそうとは言わずに、描き切っている。内なる声に従って、確固たる自身の価値観に従って生きる、目立たぬが存在感のある生きざまを描いた、『シャツの店』や『男たち......
終りに見た街 (中公文庫 (や11-2))
,その昔、著者の手によりテレビドラマにも改作された作品。 2005年12月にもリメイクがされている。 最後のオチでもある太平洋戦争と最終戦争のリンクは 北村想や鴻上尚史らの小劇場演劇を髣髴させ......
親ができるのは「ほんの少しばかり」のこと
作者の暖かい、柔らかな子育てが感じられる1冊。子育てについて書かれた本は多いけれど、何が良くて何が悪いかなんて、子供によって違って当たり前。まさに「基準は生身の子供」なのだ。親は子育てによって、「育......
誰かへの手紙のように
「ふぞろいの林檎たち」「想い出づくり」「岸辺のアルバム」「日本の面影」といった優れたテレビドラマを作ってきたシナリオ作家・山田太一のエッセイ集です。様々なテーマについて綴られていますが、基本的には家......
ぼくは勉強ができない (新潮文庫)
学校からみるか、子供からみるかで、作品の印象が違うかもしれません。 学校からみると、不良の物語でしかないかもしれません。 子供からみると、最後は常識の範囲内で行動しようとする男の子「時田秀美」に嫌気......
風味絶佳 (文春文庫 や 23-6)
傑作。恋愛を情感たっぷりに描く中年の女性作家にはどうしてもイタさが伴うものだが、彼女はやはり別格だと再確認。「黒くて」「外国かぶれで」「作家本人にまつわるイメージが強く想起される」山田作品ではなく、......
無銭優雅
「心中する前の日の心持ちで、これからつきあっていかないか?」 こんな会話で幕を開ける小説を、あなただったらどんな物語が繰り広げられると思います? しかも作者は山田詠美。 私は正に「繰り広げられる......
顰蹙文学カフェ
高橋源一郎、山田詠美ともに好きなので即買い。 なぜ『顰蹙文学カフェ』なのかというと、「新人は、『若者・バカ者・よそ者』でなければならない」と言った田中康夫の秀逸な発言がきっかけである。最近少なくな......
放課後の音符(キイノート) (新潮文庫)
高校生の時、友人が「読んでみて」と勧めてくれました。 当時ライトノベルばかり読んでいた、私に大きな衝撃を与えた作品です。 哀しみを抱えて生きる少女達に魅了され、一気に読みました。(あまりにも夢中にな......
マグネット (幻冬舎文庫)
罪とは、罰とは何か。様々な場面で「常軌を逸した人」と「そうでない人」が描かれていますが、誰もが「常軌を逸する」可能性を秘めている事を指摘しています。 最初からあとがきに至るまで、傑作揃いの短篇集です......
24・7 (幻冬舎文庫)
最近、恋をしていないなぁ、という人。 大好きで大好きで仕方のない人がいる、という人。 どちらにもお薦めの1冊。 筆者の日本語を操る力と語彙力に脱帽! こんなに綺麗に心模様を表現できるなんて。......
A2Z (講談社文庫)
山田詠美の文章が好きで、気づくと夢中になっていつも一気に読んでしまう。 この作品も「詠美節」が全開。 彼女の作品が好きな自分は読んでいて気持ち良かったけれど 同時に少し物足りない気もした。 主人公と......
蝶々の纏足・風葬の教室 (新潮文庫)
いづれの話しも年齢よりもかなり大人びた感性をもつ少女の心のなかを垣間見るような感じがして、読んでいてぞくぞくした。うれしいぞくぞくというのではなくて、怖いモノ見たさのぞくぞく。 落ち着いた口調や文......
アニマル・ロジック (新潮文庫)
友人のお勧めを受け、ボリュームのある本を読み始めました。 現代英語(スラング含む)を入れていますが、最近の言葉からすると、とっても違和感があります。流行り言葉を多様するとすぐに時代遅れとなるいい例で......
PAY DAY!!! (新潮文庫)
911から始まる体験を通して、兄妹である2人の少年と少女が 「今、自分たちが生きている意味」を改めて見つめなおす物語。 その2人の葛藤が実に愛らしく、 そして大人さえもはっとさせる真実に満ちてい......
快楽の動詞 (文春文庫)
その名の通り、「快楽」を感じた時の動詞について書かれています。特に印象的だったのは、「死ぬ」という動詞について。ドキドキしたい人、ぜひぜひ読んで下さい!!...
晩年の子供 (講談社文庫)
十代半ばに読んだ時はいまひとつピンとこなかったのだが、今読むと、なんと一編一編がリリカルでいとおしい作品であることだろう、と思う。 ピンとはこなかったものの、あの頃一度読んで、強烈に印象に残っている......
120% coool (幻冬舎文庫)
初めて出会ったのは、高校生の時。それから何年も経ちましたが、彼女の文章は私を包んだままです。特に『待ち伏せ』『ガリレオの餌』『雨の化石』が好きで、何度読み返しても、違う面を見せてくれるのです。やはり......
姫君 (文春文庫)
初めて山田詠美の作品に触れてニヤついてしまった。最初のMENUの主人公が自分の性格と似ていて共感できる箇所にニヤついた。人に必要とされることが欝陶しくて本音を話さず心の内に留める、自らも何かを補って......
ネパール家庭料理入門―日常食ダル・バートから祭礼食マスゥ・マッツァまで
食材の説明、背景の文化事情など、トータルにネパールを愛する著者の人間性が伝わってくる。実際の料理はとてもおいしいし、手軽に作れるので助かる。夫にとても喜ばれている。インド料理と違って、ネパール料理を......
4U(ヨンユー) (幻冬舎文庫)
『姫君』や『マグネット』、そしてこの作品と、 かつての初期作品に比べ、著者の視点が「大人視点」に移っていった気がします。 このあたりから「死」というものが少しずつ作品に彩りを与えていっている。 私......
Amy Says(エイミー・セッズ) (新潮文庫)
納得できる部分と、腑に落ちない部分が半々だった。 他人に屈辱を与えたり、理不尽な恥をかかせる無神経な人々には、私もどうしようもな苛立ちと不愉快な感情を覚える。デリカシーが消失してしまった人間は、その......
ご新規熱血ポンちゃん (新潮文庫 や 34-13)
あまりにも最高で屁と実が出そう〜。何でこんなに面白いの? 一番面白いのは白い車に乗った詠美さんが交通事故に遭い、レロレロ〜、とか言って死ぬところかな、テヘヘ...
トラッシュ (文春文庫)
山田詠美は恋愛小説を多く書く。 そして、その恋愛をひとつの媒体として人と人とのあり方をあぶりだしていくのが彼女の手法だ。 何を当たり前のことを、と思うなかれ。 そのことに留意することなく書かれた恋愛......
ザ・ラスト・ワルツ―「姫」という酒場 (文春文庫)
作詞家でもありクラブ・オーナーでもあった著者が自らの経営していた銀座「姫」について、またその酒場に集った男達、女達について語った作品。一般の人々とはあまり縁のない銀座の夜の生態を垣間見ることができま......
夜の底に生きる (新潮文庫)
山口さんの本は前々から、読んだことがありましたが、『実話』での小説なので、生々しい現実、それに振り回される女、男、さらりとかわしながらも、寂しさ、悲しさ、生い立ち。。。。色んな素材がミックスされてい......
愛されかた知っますか―他人が言わない29項 (講談社文庫)
著者は演歌の作詞家の方です。若い人にとって演歌はなじみの薄いものですが、そこに描かれている感情などは若い人にも理解できるものであると思います。自分は恋愛が下手かもしれない、なぜか上手くいかない、もし......
Y十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖 11 (11) (ヤングマガジンコミックス)
せがわまさき流・風太郎『柳生忍法帖』の最終巻。前巻では、囚われの十兵衛にストーリーの停滞を感じてやきもきしていただけに、このエンディングは、久しぶりに息を吹き返したかのよう。爽やかな解放感があって......
人間臨終図巻〈1〉 (徳間文庫)
有名人の生涯の短い順番に並べたユニークな本である。 冒頭〈十代で死んだ人々〉八百屋お七(15歳)放火罪で火あぶりの刑。徳川時代でも前代未聞。大石主税(15歳)父内蔵助の命とはいえ、自らの意志で死を......
人間臨終図巻〈2〉 (徳間文庫)
一巻は若い人であったが、ここでは主に壮年期の人たち。知らない人が多かったが、山田氏独自の歴史観が込められていて興味深かった。私にとっては人名辞典であり、歴史書のような存在となった。戦前の軍人たちの評......
人間臨終図巻〈3〉 (徳間文庫)
第三巻、老年期の人を扱うわけで、醍醐味に欠けるかと思ったが、よい意味で期待を裏切られた。長く生きることの意味について考えさせられた。東郷平八郎に関する視点は山田氏独自のものだろうと思うがハッとさせら......
警視庁草紙〈上〉―山田風太郎明治小説全集〈1〉 (ちくま文庫)
詳細は十分に前のお二人が書かれているので省略するが、笑った笑った。それはそうだろう、仕事の引き継ぎなんかないわけだから、二つの警察組織があった時期は絶対にあったはずで、旧の側が新の方を邪魔するのは......
Y十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖 10 (10) (ヤングマガジンコミックス)
作品として完成度がたかくコミックスとしても大人物なのでとてもあっている。 せがわ まさき氏の新解釈?もいいとおもう。 美しい女性と無頼の侍との絵も立体感があってよい。 ちいさな所まで気がつい......
警視庁草紙〈下〉―山田風太郎明治小説全集〈2〉 (ちくま文庫)
上巻から通しで事件のからくりもさること乍、この下巻は特に人物のひとりひとりが男女問わず恰好いい!(まあまあ‥救いようのないような人もいるけれども)実在の人物が多く出てくるので、誰がいつどこで死んでし......
バジリスク―甲賀忍法帖 (1) (アッパーズKC (197))
非常におもしろい漫画でした。全5巻で、サクサク読めます。展開が早いと言われる方もいらっしゃいますが、気にならない程度で、むしろ、無駄が無いような、とにかく読み易いです。ですがこの漫画、バトル、愛、グ......
バジリスク―甲賀忍法帖 (4) (ヤンマガKC)
これまでの3巻に比べると大がかりなアクションがなく、どちらかというと地味な展開。逆にいうとマンガ化しにくい部分だったのかもしれません。ラストで天膳が復活するビジュアルで、人面相のようなものが動き出す......
バジリスク―甲賀忍法帖 (5) (ヤンマガKC)
各里の憎しみがぶつかり合う死闘が目白押し。 人間関係がまた複雑に絡み合うので読んでいて引き込まれますね。 戦闘場面は気迫が感じられます。 残酷、暴力、流血、が多く性描写もありますが、 それでも原作......
バジリスク―甲賀忍法帖 (2) (ヤンマガKC)
徳川三代将軍を決するべく、不戦の約定が解かれた甲賀と伊賀。甲賀は竹千代派に・・・・伊賀は国千代派に。それぞれの命運と千年の永禄をかけて殺しあう忍者たち。はたして勝利の女神はどちらに微笑むのだろうか。......
Y十M(ワイじゅうエム)~柳生忍法帖 9 (9) (ヤングマガジンコミックス)
原作既読ファンがやきもきしていたのが、女人袈裟(!)や花地獄以上に 本巻収録の「徳川家も滅んで結構!!」ではないかと思います。 なぜ、敵方含めて女たちが十兵衛に惚れるのか? その答えがあの台詞にこめ......
バジリスク―甲賀忍法帖 (3) (ヤンマガKC)
色々な忍術が見れて面白い。「こいつはこんな忍術を使うのか」って読むたび思います。その中で、この巻の室賀豹馬の忍術にはびっくりした。早く続きが読みたい1冊です。いよいよ死闘は後半へ、伊賀鍔隠れから東海......
死言状〔文庫版〕 (小学館文庫)
アフォリズムとは 人生・社会での秘訣を言い表した簡潔な言葉や文 エピキュリアンとは 快楽主義者という意味 人間臨終図鑑とは 十五歳で死んだ八百屋お七から 百二十一歳で死んだ泉重千代まで 総計九百二十......
明治断頭台―山田風太郎明治小説全集〈7〉 (ちくま文庫)
明治政府において、役人の不正を断罪するために設置された〈弾正台〉。 本作は、弾正台大巡察・香月経四郎と川路利良が 遭遇した奇怪な事件の数々を描く連作短編集です。 まず、なんと言っても主人......
甲賀忍法帖 (角川文庫)
特異な技を持った伊賀組、甲賀組それぞれの十人衆が、トーナメント勝負のような死闘を展開していくストーリー。一読、あまりの面白さに呆然とさせられ、しばらくの間、山田風太郎の作品をあれこれと、むさぼるよ......
死言状 (角川文庫)
エッセイは書かないといいつつ、その飄々とした語り口があまりに素敵な山風先生のエッセイ。愛妻家ぶりやほのぼのペット話、それにパンチのきいた感覚に、ドキリとさせられる死生観までてんこもりの内容。シャイな......
生きがいについて (神谷美恵子コレクション)
極まったなぁ…と、読んでいて絶句しました。 いままで私が読んだ哲学書や精神医学関連の本は、これを深く理解するためにあったと言えます。 著者は精神医学、心理学、哲学、宗教、そして自らの体験から多角的に......
だいじょうぶだよ、ゾウさん
いつか迎える老いと死。 絵本のテーマとしては非常に重い。 介護を通じて見送ることを自然と悟ったネズミは、 旅立つゾウのために力を貸す。 「きっとすべてうまくいくよ・・・」と。 是非、手にとって......
犠牲(サクリファイス)―わが息子・脳死の11日 (文春文庫)
今の医療業界のマンパワーでは難しいことかもしれませんが、患者の死が三人称の死ではなく、二人称の死であるべきだという理想を抱かせてもらいました。 死への物語作りというのは様々な人の協力の下にしかできな......
エリカ 奇跡のいのち
冒頭の「イスラエルのエルサレムへ一度行ってみたい」という エリカのせりふから、もう気持ちがすーっと醒める気がします。 パレスチナでイスラエルのユダヤ人たちの行っていることを知ると 残念ながらこの本で......
大人が絵本に涙する時
大人のみなさん。普段、自分のために絵本を読むことはありますか? 「子供の時は読んだ」「子供に読んで聞かせることはあるけど」 という方が多いのではないでしょうか。 著者の柳田邦男さんは「大人こそ絵本を......
砂漠でみつけた一冊の絵本
これまで医療や科学技術の現場取材を通じて日本の現在が抱える問題に警鐘を鳴らし続けてきた柳田邦男氏が新たな一歩を踏み出した作品です。今から数年前、冬の京都を訪ねた時に街中の書店で購入し、帰りの新幹線の......
心の深みへ―「うつ社会」脱出のために
ここでは、柳田さんが、河合さんのマスターとも言えるだろう聴き手としての安心と信頼とに、 水を得た魚のように存分に心の内を語っているのが、それだけでも感動に値する読み物だが、 話されているなかには興味......
「気づき」の力―生き方を変え、国を変える
本書を読み、「なるほど」と思う部分は多い。しかし、一方で、それを著者自身に当てはめた場合、「?」と思う部分が多い。また無理矢理なIT批判なども多く、全体を通した場合、「ちぐはぐ」という印象である。 ......
零式戦闘機 (文春文庫 や 1-1)
零戦の開発を技術者の視点からまとめた一冊です。著者はこの後に『零戦燃ゆ』という私的には大傑作の本を書いてますが、本書はその傑作の布石になった様な作品です。 零戦開発がどの様な経緯や歴史からなされたの......
「死の医学」への序章 (新潮文庫)
これはドキュメンタリーである。ひたひたとおしよせてくる「死」の恐怖が、どれだけ神経を蝕んでいくのかが、克明に記されている。どれだけの人間が死に直面し、その時においてどれだけのものを残る人間たちに置い......
言葉の力、生きる力 (新潮文庫)
柳田邦男らしさ。 引用をもとに書いていくこの本のスタイルでは それが出てこない。 後半に入って 彼の秀逸な持論 「2.5人称の視点」に関する記述もなされ らしさが垣間見える それだけに 前半の......
『犠牲(サクリファイス)』への手紙 (文春文庫)
対談集あり、インタビューあり、「サクリファイス」発表のその後がさまざまな観点から 語られる、内容の濃い一冊。河合隼雄の「人間一人の人生は、その長短にかかわらず 壮絶だ」という言葉は、真理に近いものを......
「死の医学」への日記 (新潮文庫)
サナトロジー(死学)の入門編として、実際の臨床を交えたノンフィクション作品がこれだ。柳田氏の、淡々としていながら核心をつく判り易い文体も大きな魅力のひとつだが、本質は昨今の医療界で患者の生活の質をあ......
壊れる日本人―ケータイ・ネット依存症への告別 (新潮文庫 や 8-20)
昔は好きな作家さんでした。 最近の言動から、嫌な予感はしてましたが。自分が気に入らないことを、非科学的に糾弾するだけの作品。残念。物凄く簡単にまとめると、「IT革命で失われた柔軟性を取り戻しましょう......
ぼくはだれもいない世界の果てで
表紙には崖の淵にたたずみ、遠くをみつめる少年の姿が描かれている。 誰もいない世界の果てということが、空間的に示されているのだが、 これは、時間的なものに置き換えてみることもできるだろう。 地球が......
京都東山殺人事件 (角川文庫)
京都出身であることや、大仕掛けのトリックを得意とすることから著者の作品をよく読みます。今回も、古都税やホテル戦争等、京都にまつわる話が展開にからんできます。いつものことながら、ストーリー展開にやや荒......
京都花見小路殺人事件 (徳間文庫)
2時間ドラマで家族と見ている程度でしたが、興味が湧き山村美紗さんの本で面白そうな 物を・・と思い選んだのがこの本です。 小君と先生のやりとりが面白く、京都に住んでいるので知っている住所が出てきて ......
山村美紗の京都の旅―ミステリー京都案内 (光文社文庫)
長い期間捜し求めていた本であり、出版社に照会しても購入できなかったものであります。今度京都への観光旅行に行く時は、これを持ちながら古都京都を観光し、歴史の深さと言うものをひしひしと偲びたいと思って......
沈まぬ太陽〈3〉御巣鷹山篇 (新潮文庫)
毎年、8月近くになるとどうしても思い出す日航機事故。事故に関しては、いくつも本が出ていますが、それでもこの本は、事故を無視できない人は読むべきです。他の究明本にない、独自の視点がいくつか盛り込まれて......
沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上) (新潮文庫)
1巻〜3巻まではもう引き込まれるように読み耽りました。 特に3巻(御巣鷹山編)は圧巻で涙なしには読む事が出来ません。 そこで改めて、あの事故についてもっと知りたくなりいろいろと検索してみました。 こ......
沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)
小説として読むと、胸を打たれるものは小さかったが、アメリカに取材にいき、ボーイングから取材を拒否されても 100冊以上の参考資料をもとに書き上げたドキュメンタリーとしては日本の文壇で真似のできる人物......
沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) (新潮文庫)
会長室編では、御巣鷹山の墜落事故後、組織の建て直しを図るため 首相に請われて国民航空の会長に就任した国見正之を中心として 物語が展開する。恩地は新設された会長室の部長に抜擢される。 国見会長は建て......
沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下) (新潮文庫)
パキスタン、イラン、ケニアと、恩地の海外たらい回しの旅は続く。 組合の副委員長として共に闘った同期の行天は会社側に寝返り 順調に出世を重ねていく。 そんな中、1972年に国民航空の旅客機がニューデ......
不毛地帯 (4) (新潮文庫)
四巻にして漸く最終巻。一巻あたり600ページ超、全巻で約2,500ページの超大作でした。読了する頃には達成感が得られます。 68年のいわゆる外資自由化(といっても50%までだったか)とニクソン・......
不毛地帯 (1) (新潮文庫)
山崎豊子のマスターピースの一冊。この本を読んで 商社に憧れ、入社した方も多いと聞く。 モデルが 先日亡くなった瀬島龍三である点は 有名すぎるほど有名だ。但し 本書が書かれた1970年代後半は ......
大地の子〈4〉 (文春文庫)
読了。 嗚呼。。。重い4冊だった。。。 日中戦争、文化大革命、労働改造所、 日中国交正常化、日中合作プロジェクト、残留孤児。。。 自分が未だ子供のころ、中国残留孤児の問題がTVで 毎日のように......
大地の子〈3〉 (文春文庫)
テレビ・ドラマ化された山崎豊子の連載小説『大地の子』が文庫で読めます。陸一心こと松本勝男と妹あつ子との三十六年ぶりの邂逅、そして日本企業に勤める兄妹の実父・松本耕次の苦悩、等々と、どの世代の人々に......
不毛地帯 (2) (新潮文庫)
二巻ではいわゆる戦闘機疑獄を題材に話が展開していきます。 最近の(少しスケールの小さい)疑獄をみてもわかりますが、時代は変わっても人間の営み(特に欲望絡み)は変わりません。必ず逮捕者や自殺者が出......
不毛地 (3) (新潮文庫)
三巻では、日本企業による海外進出の始まり(高度成長)と外資自由化を迎えつつある時代を背景に商社マンの戦いを描いていますが、個人的には、重厚長大な作品にあってやや中ダレしている気も否めません。 大人......
大地の子〈2〉 (文春文庫)
NHKのドラマを見て感動し本書を購入しました。家族とドラマを一緒に見ていたのですが、本を買ってきたので家族も驚いていましたが、みんな読みました。名作です。歴史とは何か、アジアとは、そして家族とは何か......
大地の子〈1〉 (文春文庫)
10年ほど前、中国残留日本人孤児の帰国問題が話題になっていた。まったく、事情を知らなかった私はなんでいまごろ日本に帰りたいのだろうと無責任に感じていた。そのころTVドラマ「大地の子」にであった。日本......
華麗なる一族〈中〉 (新潮文庫)
最初の方は、金融再編成のややこしい話でちょっと中だるみ。 でも後半にかけてドラマティックな展開になり、 下巻のクライマックスへと繋がっていきます。 前半ドロドロしてて、個人的には上巻の方がおもし......
二つの祖国〈中〉 (新潮文庫)
上巻では名前しか出てこなかった天羽家の次男、忠が出て来る。はっきりいって兄よりかっこいい(負け戦に殉じる姿に惹かれるのはやはり日本人の判官びいきなのだろうか)。太平洋戦争の最前線のリアルな描写は、従......
二つの祖国〈下〉 (新潮文庫)
日本が白人系人種だったら原爆は投下されていただろうか?ベトナムが白人系人種だったら枯葉剤はまかれただろうか?答えは何れもノーだと思う。中世の戦争の多くは宗教戦争です。それに対して近代の戦争の多くは経......
華麗なる一族〈下〉 (新潮文庫)
この「華麗なる一族」は「白い巨塔」の金融界版ともいうべき本で、 でも「白い巨塔」より専門的な話は少なく、 政・官・財の恐ろしいまでの癒着と計略とおぞましさを垣間見れる、 非常に読みやすくておも......
二つの祖国〈上〉 (新潮文庫)
日系2世であるための苦悩と、アメリカ本国における日系人の差別を描いた前半と東京裁判を描く後半。 私はこの作品を読んでいる間中、怒りで震え、表では友人ぶっているあの大国の本当の姿が見えた気がしました。......
華麗なる一族〈上〉 (新潮文庫)
重厚なストーリーで、とても楽しめました。 『沈まぬ太陽』もおもしろかったんですが、 『華麗なる一族』のおもしろさはそれ以上でした。 ボリュームがあり、 普段小説などを読まない人にとっては、 なか......
白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)
白い巨塔では、外科医が病理の教授に訴訟に負けないよう応援をたのみます。最近では時津風部屋の力士の外傷性ショック死を病死にするために病理標本までもちだしているところがあると知りました。少しは似たような......
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